【久保啓子】/ パワフル声楽家・元気配達人

映画 『ココ・アヴァン・シャネル』

[img]http://musickeiko.jp/uploads/photos/242.jpg[/img] http://wwws.warnerbros.co.jp/cocoavantchanel/

解説: 伝説のファッション・デザイナー、ココ・シャネルの若き日を描いた伝記ストーリー。監督は『ドライ・クリーニング』のアンヌ・フォンテーヌ。孤児として育ちながら、後にファッションを通して女性たちの解放をうたう存在へと成長するココ・シャネルを『アメリ』のオドレイ・トトゥ、彼女の生涯の思い人を『GOAL! ゴール!』のアレッサンドロ・ニヴォラが演じる。想像を絶する体験を重ね、やがて伝説となるヒロインの生き様に注目だ。
シネマトゥデイ

ファッション界に打って出る前の若いシャネルにスポットを当てることで、シンプルで動きやすいスタイルに頑固なまでにこだわった彼女の原点を探ろうとした野心作だ。  孤児院育ちでお針子をしていたシャネルの夢が、デザイナーではなく歌手になることだったというのも面白い。芸能界での成功に育ちは関係ない。貧しい境遇から独力でプラスの人生に這い上がりたいというシャネルのハングリー精神が見て取れる。今と違って20世紀初頭には女性が働いて自立するという概念がなかった。下層階級の娘は一生下働きで通すか、玉の輿に乗って人生を乗り換えるかの2つしか選択肢がない。シャネルがそのどちらも否定したことをキー・ポイントにしたのは、女性監督ならではの視点だ。  歌手になる夢が挫折し、裕福なエティエンヌ・バルザンの愛人として暮らしても、シャネルは自分の生き方を変えない。決して男に媚びず、言いたいことをズバズバ口にし、女学生のようなワンピースや時には男物のシャツやジャケットを改造して身につけるのだ。それは屋敷に出入りする娼婦まがいの女性たちと一線を画すためであり、コルセットのために自由に動き回れない装飾過剰なドレスへの反発でもあった。  映画のメインストーリーは、アーサー・カペルとの恋愛だが、その中に、黒という色に対する嗜好やシンプルなラインなど、シャネル・スタイルのオリジンを探すのが楽しい。シャネルはデザイナーをめざしたのではなく、ただサバイバルするために帽子を作り、洋服を作った。そんな彼女がファッション界の伝説になったなんて、ドラマチックすぎる。(森山京子)(eiga.com)

[img]http://musickeiko.jp/uploads/photos/244.jpg[/img] [img]http://musickeiko.jp/uploads/photos/243.jpg[/img] (来日時のオドレイ・トトゥ)

シャネルの服がいっぱい出てくるのかと思いきや、ファッションショーは最後に少しだけ。
シャネルの 自分の意思を貫いたファッションセンス。その原点を見せる映画であった。あの時代、愛人になりながら その愛人をも翻弄し虜にした 彼女の魅力は凄いものです。
主演のオドレイ・トトゥが魅力的で 女性の強かさを表に出さず それでいて真の強さを表現して好演でした。

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