アカデミー賞を取ってから観に行ったのが
何だか妙に残念なくらい とても良い映画だった。
(この感覚わかるかしら?)
ご覧になられていらっしゃらない方は ぜひ劇場に足を運んでください。
久々にハンカチ無しでは見られない そして 見終わった後 観て良かったとしみじみと思える映画でした。
かといって全然暗くはないのですよ。
笑いが起こる場面も多くあります。
納棺師の物語をという木本さんのアイデアから こんな素晴らしい物語を作ったスタッフに賞賛です。
特に脚本が素晴らしい!
俳優陣も主演の木本さんは良かったし、山崎努さんは なぜあんなに上手いのでしょうねぇ???
他の脇役人も 全て良かったですよ。
そして死体役の方々も凄い!としか言いようのないほど動きません。
父の納棺の際 私も納棺師の方々の素晴らしいお仕事ぶりに感謝しました。
父はお風呂にも入れていただいて、家族も最後に洗わせてもらいました。
(もちろん浴衣を着た姿ですが)
そして能・謡を趣味以上に愛していた父に 母は愛用の着物と袴を着せて送ることを希望しました。
関節を外したり入れたりして それは見事に綺麗に父に着せてくださいました。
ずっと涙しながら 父が能舞台に上がったときの姿になるのを見ていました。
その記憶も蘇り、涙が溢れました。
『おくりびと』になる、『おくられびと』になる、
『生』と『死』
『生』が繋がっていくのだなぁと 何だか清々しい気持ちで観終えました。
劇場が明るくなっても 皆さん静かで 普段は大きくなるBGMも微かに聞こえる程度だったのも とても良い気持ちのまま映画館を出ることが出来ました。
もう一度書きます。
ぜひ、ご覧になってくださいませ!
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