映画 『ピアノマニア』

2018年2月28日

先日お知らせしました『ピアノマニア』観に行ってきました。

 作品解説・紹介 – ピアノマニア

私たちはどのくらいの仕上がりで物事に満足しているのだろう。ある人は達成率70%で自分を褒め称え、ある人は90%でも満足できないかもしれない。しかし本作に登場する名演奏家たちは、元々の目標レベルが高い上、99.9%でも満足できない人たち。たとえばこのドキュメンタリーの軸となるエマールによる《フーガの技法》の録音。1台のピアノでオルガンやクラヴィコードのニュアンスが欲しい(といってもシンセのようにそのものの音を出すわけではない)というリクエストに応じてピアノ選びから始まり、調律へと進むのだが、正直言ってわかる人にしかわからないという些細なレベルの調整だ。しかし完璧を求め、最後の0.1%に労を惜しまない人たちがカメラの前に映し出される。これが真の「マニア(熱中する人)」なのだろう。

 解説 – ピアノマニア

 

ピアノ調律師シュテファン・クニュップファーのドキュメンタリー。

J.S.バッハ『フーガの技法』の録音を控えたピアニスト、ピエール=ロラン・エマールとの仕事を中心に、彼の1年間を追う。ラン・ランやアルフレート・ブレンデルのリハーサル風景も見どころ。

2009年ロカルノ映画祭批評家週間部門グランプリ受賞。

 

 あらすじ – ピアノマニア

 

シュテファン・クニュップファーはピアノの老舗ブランド・スタインウェイ社を代表するドイツ人調律師で、ピアノの音を整える調律だけでなく、舞台上の演奏者や楽器の配置などにも目を配っている。

現代音楽を担うフランスのピアニスト、ピエール=ロラン・エマールは、J.S.バッハ晩年の傑作『フーガの技法』の録音を1年後に控えている。完璧主義者のピアニストと、職人としての意地とプライドを懸けて無理難題を丹念にクリアする調律師の2人が、選ばれし名器“245番”の一音一音の微妙な響きにまで及ぶ丁々発止の攻防や、濃密な関係性を見せていく。

その1年間にわたる一大プロジェクトの狭間で、シュテファンは普段の仕事もこなしていく。注文の多い顧客に一途な彼を追い、カメラはコンツェルトハウスの“裏舞台”を映し出す。時代の申し子ラン・ランや、引退を目前に控えた巨匠アルフレート・ブレンデルまで、シュテファンに信頼を寄せる錚々たるピアニストたちの貴重なリハーサル風景もカメラは収めていく。名医の解剖手術のようなシュテファンの手さばきと、複雑なピアノの内部構造を目の当たりにすれば、完璧な響きを実現することの奥深さを再認識させられるだろう。

 

との解説の通りなのです!

本当に素晴らしかったですよ!

演奏者の拘り、そしてそれに応えようとする調律師の拘り。

かといって、堅苦しくはなく、本音で話をしていて笑える部分を多々あった。

エマールの録音シーンでは なんと録音技師が2人しか居ないのには驚いた。

が、この2人を含めた4人の会話がとても興味深く、面白かった!

登場人物すべてが とてもチャーミングで、追ったカメラからその人間味が伝わってきたのが最高だったかな。

 

で、、もうひとつ私が驚いたのは、主人公のシュテファンが あの「IGUDESMAN & JOO」にアイデアを提供していたことだ。

最後に彼らの前でアイデアを披露し、大笑いに持っていった時のシュテファンのドヤ顔は可笑しかった。

以前 このブログでも「GUDESMAN & JOO」はご紹介したのだが、覚えてらっしゃるかな?

また、近いうちにサイトご紹介しますね。